近年、日本の一般住宅に使用される外壁材のシェアは、サイディング(サイディングボード)が8割以上を占めています。
サイディングは、施工期間が短く低コストなのが魅力で、多くの住宅外壁で採用されているのです。
今回の記事では、サイディングについて、メリット・デメリットや外壁塗装が必要な理由などを解説します。
サイディングに外壁塗装が必要な理由
どのような外壁材であっても、外壁である以上、雨風や紫外線にさらされるので、ダメージは避けられません。
サイディングも例外でなく、経年による劣化は生じてしまいます。
外壁材がダメージを受けると、建物の寿命が短くなる可能性が高いです。
サイディング外壁を守り、建物を保護する膜を張るため、塗装が必要となります。
サイディングの外壁塗装は、種類にもよりますが、平均で10年に1度が目安です。
そもそもサイディングとは?
サイディングとは、外壁の仕上げに使用される板材です。
外壁の仕上げ材は、1990年ごろまで、セメントが主成分のモルタルが主流でしたが、近年はサイディングを使用する住宅が7〜8割といわれています。
サイディングのメリット・デメリット
サイディングのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
モルタルよりも工期が短い 工事費用が比較的安く抑えられる デザイン性が高い 製品の品質が安定している 軽くて建物への負荷が少なく耐震性が高い 防火性が高い |
定期メンテナンスが必要
外壁につなぎ目ができる |
サイディングの種類
サイディングは、材質の違いによって4種類あります。
- 窯業(ようぎょう)系サイディング
- 金属系サイディング
- 木質系サイディング
- 樹脂系サイディング
それぞれの特徴と、メンテナンス周期をご紹介します。
窯業(ようぎょう)系サイディング
防火性能、耐久性能、品質の安定性に優れていて、強くてしなやかな外壁材です。
デザインのバリエーションが豊富なのも特徴の1つです。
板状のボードを張る「乾式工法」のため工期が短く、メンテナンスも比較的かんたんなど、さまざまなメリットがあります。
窯業系サイディングは、一般的な戸建て住宅の約75%超で使用されています。
メンテナンス周期は、一般的に7〜8年です。
金属系サイディング
金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板などの金属を使用しており、表面材・裏面材・断熱材(芯材)の三層構造が特徴です。
金属なので防水性があり、高い断熱性に優れ、省エネ効果が期待できます。
モルタルなど他の外壁材で起こりうる、ひび割れや凍害の心配はありません。
また、金属サイディングは軽いのも特徴で、モルタルと比較して約10分の1の重さです。
サイディングボードの角に保護カバーがあれば、金属系サイディングの可能性があります。
メンテナンス周期は、10〜15年が一般的です。
木質系サイディング
木質系とは、木材が持つ温もりのある雰囲気を重視した、自然が感じられる外壁材です。
外壁として耐えられる素材にするため、表面に特殊な処理を施しています。
木材なので水に弱く、再塗装などのメンテナンスをこまめにしなければ劣化が早く、メンテナンス費用もかかります。
したがって、メンテナンス周期は3〜7年と短いです。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を加工した外壁材です。
耐久性が高く、凍害にも強い特徴があるため、北米などの寒い国や地域で重宝します。
サビや腐食の心配がなく、メンテナンスがかんたんであるのがメリットです。
日本でのシェア数はあまり多くありません。
メンテナンス周期は、10〜20年といわれています。
サイディングの劣化症状|9項目をチェック
サイディングの劣化症状は、以下の9項目です。
- チョーキングが起きている
- 色あせている
- 膨れている
- ひび割れている
- 塗膜が剥がれている
- コケ・カビ・サビなどが発生している
- シーリングがやせている
- サイディングボードが反っている
- 凍害が起きている
症状がみられる場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。
チョーキングが起きている
チョーキングとは、塗膜が粉状になる劣化症状です。
外壁を触ったときに手に粉が付いたら、チョーキングが起きています。
外壁の塗膜は、経年劣化するため、チョーキングをみつけたら外壁塗装の時期です。
チョーキングの詳しい解説は、以下の記事をご確認ください。
色あせている
外壁は、常に紫外線や雨風にさらされているため、時間とともに色あせてきます。
色あせは塗膜の劣化がはじまるサインなので、そろそろ塗り替えが必要な時期である可能性が高いです。
膨れている
外壁に膨れている部分がある場合、できるだけ早い塗り替えをおすすめします。
膨らみの原因として、外壁材と塗膜の間に水が侵入している可能性があります。
また、外壁材に合わない塗料を使用している場合など、現状の外壁塗装の状態がよくない可能性もあるため、できるだけ早く専門業者に相談しましょう。
ひび割れている
ひび割れを確認する箇所は、以下の3種類あります。
- 外壁表面(塗膜)
- サイディングボード(外壁材)
- シーリング(ゴム状のつなぎ目)
亀裂のようなひび割れがある場合、隙間が大きくなる前に対処しましょう。
放置してひび割れから水が浸入すると、修繕の規模が大きくなる可能性があります。
塗膜が剥がれている
外壁表面の塗膜が剥がれているのは、お家を守るバリアが剝がれている状態です。
お家の美観も損なわれていると考えられるため、塗り替えが必要な時期でしょう。
また、外壁塗膜だけでなく、シーリングの剥がれもチェックしてください。
コケ・カビなどが発生している
コケやカビは、お家の周辺環境によって発生しやすい場合があります。
コケやカビによって、体調に影響を受ける可能性があるため、洗浄してきれいに保つことが望まれます。
水辺の知覚や日の当たらない場所など、環境によって生じる問題は、環境に合わせた塗料を活用すると良いでしょう。
専門業者であれば、適切な塗料を提案してくれるので、相談してみてください。
コケを自分で落とす方法は、以下の記事でまとめています。
洗浄を業者に依頼する場合は、以下の記事を参考にしてくださいね。
シーリングがやせている
シ-リングには、サイディングボードをつなげるために、間の隙間を埋める役割があります。
ゴム製であり、外気にさらされているため、経年劣化を避けられません。
劣化が進むと瘦せたように細くなり、水の侵入を防ぎきれなくなるため、早めに補修を依頼しましょう。
サイディングボードが反っている
外壁の劣化により水が侵入や、シーリングの劣化などにより、サイディングボードが反る・浮くなどの歪みが起こります。
外壁材の歪みはを見つけた場合、至急の対応が必要です。
凍害が起きている
凍害とは、水分の凍結膨張によって発生する劣化症状です。
水の侵入などによって外壁が水分を含んでしまうと、気温によって冷やされたり、温められたりを繰り返した結果、外壁材が劣化します。
被害が大きくなる前に、専門業者へ修繕の相談をしましょう。
サイディングの塗装工法
サイディング外壁における塗装の基本は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りです。
塗装工法は、以下の種類があります。
- 刷毛やローラーを使う手塗り工法
- スプレーガンで広範囲を塗装する吹き付け工法
- 単色で濃淡をつける多彩工法
- 下地に弾力性・防水性を持つ塗料を使うリベルマイスター工法
どの塗装工法であっても、高圧洗浄から仕上げまでていねいに作業することが重要で、細部にまでこだわって施工するほど質の高い仕上がりになります。
サイディング外壁の塗装費用相場
30坪の一般住宅の場合、サイディングの外壁塗装にかかる費用は、およそ80〜150万円が相場といわれています。
上記の費用相場には、足場の設置費用などもすべて含まれていますが、劣化状況や業者によっても異なるため、あくまでも目安です。
自宅の費用を具体的に知りたい方は、複数の業者で相見積もりをしましょう。
まとめ
サイディング外壁は、専門業者による定期的なメンテナンスの実施と、10年に1回の外壁塗装で長持ちさせましょう。
今回ご紹介した劣化症状を参考に、予期せぬトラブルを早めに察知し、塗り直し時期を見逃さないよう気をつけてください。
見積もりは3社以上で依頼し、比較して、自分のニーズに合う業者を選びましょう。
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