スレート屋根とは、セメントを主成分とした厚さ5mm程度の屋根材です。
スレートの特徴は、薄くて軽量、耐震性とデザイン性の高さが挙げられ、近年の屋根材として広く普及しています。
セメントが主成分のため、ひび割れがしやすい側面もあることから、定期的なメンテナンスや状況に応じた補修が必要です。
今回の記事では、スレート屋根の劣化症状・補修方法・費用相場をご紹介します!
スレート屋根の劣化でみられる5つの症状
スレート屋根の劣化は、症状や状況の程度に応じて、適切な補修が必要となります。
劣化症状は、主に以下の5つが挙げられます。
- 小さなひび割れ・欠け
- 一部の大きなひび割れ・剥がれ・欠け
- 広範囲のひび割れ・剥がれ・欠け
- 棟板金のめくれ
- 屋根塗装の劣化やカビ・コケの発生
まずは、劣化症状についてご紹介します。
劣化症状1:小さなひび割れ・欠け
セメントを主成分とするスレートは、ひび割れや小さな欠けが生じやすい素材です。
一般的に、屋根は長時間にわたって紫外線が当たるため、スレートの表面塗膜が劣化しやすく、防水性が低下します。
防水性が低下したスレートは、雨水を吸収したり乾燥したりを繰り返し、ひび割れが生じるのです。
ひび割れを放置すると、その程度は徐々に大きくなり、強い風による飛来物があった場合には、剥がれや欠損の恐れがあります。
小さなひび割れの時点で補修をおこなっておくと、被害や費用を抑えられる可能性が高いでしょう。
劣化症状2:一部の大きなひび割れ・剥がれ・欠損
中等度の劣化症状として、大きなひび割れや、一部の剥がれ・欠損などが生じるケースが挙げられます。
強風による飛来物が衝突した場合や、経年劣化で生じていたひび割れなどが台風などで悪化した可能性があるでしょう。
放置すると、雨漏りなどの大きな被害を引き起こす原因になります。
スレートが数枚割れてしまった、大きなひび割れや欠損があるなどの症状をみつけたら、できるだけ早く業者に相談しましょう。
劣化症状3:屋根広範囲のひび割れ・剥がれ・欠損
屋根の広範囲にわたって、スレートの割れや剥がれ・欠損が生じている場合には、重度の劣化症状であるため、早急に補修工事が必要です。
もし小さな割れであったとしても、広範囲に生じているなら、スレート自体の経年劣化が進んでいる可能性が高いでしょう。
スレートが剥がれた箇所は、ルーフィング(浸水を防ぐ建築用の防水材料)の劣化を招き、雨漏りなどの原因となります。
劣化症状4:棟板金のめくれ
棟板金とは、スレート屋根で使用されている金属製の棟です。
棟板金は、ビス打ちによって固定されていますが、昼夜の温度差で膨張と収縮を繰り返すため、7〜10年程度で抜けてしまいます。
また、棟板金も金属である性質上、つなぎ目が浮いてめくれやすいため、メンテナンスでは棟板金もしっかりとチェックしてもらう必要があります。
劣化症状5:屋根塗装の劣化やカビ・コケの発生
スレートの表面に施された塗装は、常に紫外線や雨風にさらされている影響で劣化しやすく、色あせやカビ・コケの発生を招きます。
塗膜の劣化によって防水性が低下し、ひび割れなどの症状につながりやすくなる恐れがあります。
スレート屋根を補修する5つの方法
前述した劣化症状には、どのような補修工事が必要なのでしょうか。
スレート屋根を補修する以下5つの方法をご紹介します。
- シーリング材などを使った部分補修
- 部分的なスレートの差し替え補修
- 葺き替え工事やカバー工法による補修
- 棟板金のビス補修または交換
- 屋根塗装による補修
補修方法1:シーリング材などを使った部分補修
小さなひび割れや欠けの補修は、シーリング材や補修材を使用した部分補修が一般的です。
補修箇所にシーリング材を充填したら、スレートに凹凸ができないよう平らに伸ばし、見た目をキレイに整えます。
ひび割れが起こる原因が、スレートの表面塗膜が劣化しているためと考えられる場合には、シーリングなどで補修した上から屋根塗装をおこなう場合があります。
補修方法2:部分的なスレートの差し替え補修
部分的にスレートを差し替えて補修する方法もありますが、補修したスレートの場所によって、交換する範囲が異なります。
スレートは、軒先(外壁よりも外側にはみ出した部分の先端)から順にビス打ち固定されているため、劣化スレートに干渉しているスレートも差し替えなければなりません。
数枚のスレートが劣化しただけであっても、ひび割れの場所や程度により、劣化が見られる部分よりも広範囲の工事が必要になる場合があるのです。
また、部分的な交換であっても、それが広範囲の補修となれば、足場も必要になります。
状況によっては、葺き替え工事やカバー工法による屋根全体の補修を検討した方が、結果的にお得なケースもあるでしょう。
補修方法3:葺き替え工事やカバー工法による補修
スレートに生じたひび割れが大きい場合や、剥がれ・欠損しているケースでは、状況によって広範囲の工事が必要になる場合、葺き替え工事やカバー工法で補修をおこないます。
葺き替え工事 | 補修する屋根の古いスレート、下地の防水シートなどを全て撤去し、新しい屋根材を被せる改修工事。
下地もすべて取り替えるのが一般的で、雨漏りなどの問題が根本から解決できる。 |
屋根カバー工法 | 補修したい屋根の上にルーフィングを貼って、その上から軽い金属製の屋根を張る方法。
塗装よりも長持ちし、古い屋根の解体や処分の手間と費用がかからない工法。 |
補修方法4:棟板金のビス補修または交換
棟板金の劣化には、ビスの打ち直しや、浮き・剥がれ部分の交換をおこないます。
劣化の程度によっては、ビスを打ち直してもしっかりと固定されないことがあり、この場合は下地が腐食していると考えられるため、下地材の交換が必要です。
補修方法5:屋根塗装による補修
ひび割れ箇所が多い場合や、スレートの経年劣化が原因のひび割れと判断できる場合には、屋根塗装工事をおこないます。
屋根塗装工事では、ひび割れ補修ができるだけでなく、色あせや防水性なども改善できます。
見た目がキレイになるのも魅力のひとつです。
スレート屋根の耐用年数は20〜30年|10年ごとにメンテナンスが必要
スレート屋根は、周辺環境によっても多少異なりますが、10年ごとにメンテナンスをおこない、およそ20〜30年で葺き替えや屋根カバー工法の検討をしましょう。
スレートの主成分はセメントであるため、定期的な屋根塗装のメンテナンスを要します。
定期的に塗装を施すと、屋根表面の撥水性が復活し、スレートが長持ちします。
また、確認の難しい屋根の劣化状況も、メンテナンスの際にチェックでき、ひび割れが小さいうちに補修が可能です。
10年を目安とした定期メンテナンスをおこない、劣化の放置を防ぎましょう。
【注意】ノンアスベストのスレート屋根は補修・メンテナンスできない
ノンアスベストの屋根材は、1990年代後半〜2000年代のはじめ頃に建築された建物に多く使用されています。
ノンアスベストのスレートは材質がもろいため、補修をしてもすぐに劣化してしまい、部分的な補修や塗装によるメンテナンスは適応しません。
そのため、ノンアスベストのスレートを使用している場合は、葺き替え工事もしくはカバー工法が推奨されます。
お家の屋根が該当するかどうかは、専門業者に確認しましょう。
スレート屋根の補修費用の相場は?
スレートの補修費用は、補修が必要な範囲や内容により、大きく相場が異なります。
シーリングなどによる部分的な補修工事 | 2~6万円 |
スレートの部分的な張替え工事 | 4万円~20万円+足場 |
屋根カバー工法 | 80万円~130万円程度+足場 |
屋根葺き替え工事 | 100万円~200万円程度+足場 |
屋根塗装工事 | 40万円~80万円 |
上記はあくまでも目安のため、実際の概算費用が知りたい場合は、複数の業者で相見積もりするのをおすすめします。
無料で見積もりしてくれる業者で相見積もりすることは、良心的な業者を探すポイントです。
まとめ
スレートのひび割れは放置せず、早い段階で補修が望まれます。
大切なお家を長持ちさせるためには、補修の必要なタイミングを見落とさないよう、定期的なメンテナンスを受けるのが最善です。
築年数が10年を経過していたら、まずは専門業者に屋根の劣化状況を診断してもらい、複数の業者で相見積もりをとりましょう。
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