「屋根塗装を予定しているけど、塗料の種類が多くてよくわからない」
「屋根用塗装は、どうやって選んだらいい?」
上記のようなお悩みを解決できるよう、今回は屋根用塗料について、特徴や価格相場を解説し、選び方もご紹介します。
塗料は樹脂の違いで5種類ある
屋根塗装に使われる塗料は、顔料・溶剤・添加剤・樹脂などの成分で形成され、樹脂の種類によって価格相場や耐用年数が異なります。
樹脂の違いによる分類は、以下の5種類です。
- シリコン塗料
- ウレタン塗料
- フッ素塗料
- 無機塗料
- アクリル塗料
各塗料ごとに詳しく解説します。
シリコン塗料
シリコン塗料は、価格と機能のバランスが良く、汚れや色あせに強いメリットがあります。
コストパフォーマンスが高いため、多くの方に選ばれやすくスタンダードな塗料といえます。
同じシリコン塗料でも、グレードによって機能性・耐用性・特徴が異なり、下塗りの選定や下地調整が重要な塗料です。
耐用年数 | 7~15年 |
単価相場 | 2,300~3,500円/m2 |
特徴 | 紫外線に強く、防汚性もあり、コストパフォーマンスがよい。 |
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、安価な塗料ながら、密着性・伸縮性が高く耐摩擦性に優れています。
塗膜に光沢が出るため、高級感のある仕上がりが魅力です。
その一方で、耐用年数が短く、紫外線に弱い特徴があるため、塗り替え時期が早くなります。
こまめに塗り替えながら、違う色を楽しみたい方にはおすすめです。
耐用年数 | 5~10年 |
単価相場 | 1,700~2,500円/m2 |
特徴 | 比較的安価な塗料で、耐摩擦性や光沢が持ち味。 |
フッ素塗料
フッ素塗料は、光沢感がキレイで耐久性が高く、汚れにくいのが特徴で、メンテナンス回数を抑えられる魅力があります。
金額は高いですが、日当たりの良い家や、海沿いなどでは採用されるケースがあり、長い目でみたコストパフォーマンスを重視する方におすすめです。
耐用年数 | 15~20年 |
単価相場 | 3,500~4,800円/m2 |
特徴 | 耐熱性・耐寒性・低摩擦性・不燃性と、幅広い効力を発揮できる。
価格は高めだが、メンテナンス回数は少なく済む傾向あり。 |
無機塗料
無機塗料とは、石・ガラスなどの無機物の成分を含む塗料で、経年劣化しにくくキレイな状態を保ちやすい特徴があります。
自然の成分を取り入れていることもあり、単価相場も高いですが、将来的なコストパフォーマンスがよく、メンテナンスが少なく済む場合が多いです。
耐用年数 | 20~25年 |
単価相場 | 4,300~5,500円/m2 |
特徴 | 価格は高いが、圧倒的に耐用年数が長く、不燃性が高い。 |
アクリル塗料
アクリル塗料は、カラーバリエーションが多く安価ですが、紫外線に弱いため耐用年数が短いのが特徴です。
屋根塗料として使われるケースはほとんどなく、短期間で見た目を変えたい方や、DIY用として使われる場合があります。
耐用年数 | 4~6年 |
単価相場 | 1,400~1,600円/m2 |
特徴 | 最も安価で、耐久年数が短く、屋根塗料としてはほとんど使われない。
頻繁に外観を変えたい人や、短期間での塗装を希望する人におすすめ。 |
塗料の特殊機能|4つの分類
屋根塗料は、特殊機能によって以下4つに分類されます。
- 断熱塗料
- 遮熱塗料
- ラジカル塗料
- 光触媒塗料
たとえば、シリコン塗料のなかでも、断熱シリコン塗料、遮熱シリコン塗料など、ニーズに合う特殊機能でさらに選択する必要があります。
断熱塗料
断熱塗料は、屋外の熱・冷気の侵入を防ぎ、屋内の温度を逃がしにくくする特徴があり、暑さ対策・寒さ対策の両面で効果を発揮します。
屋根塗装により、寒暖両方の対策を期待される方におすすめです。
耐用年数 | 15~20年 |
単価相場 | 3,500~4,500円/m2 |
特徴 | 暑さ・寒さどちらも対策でき、室内の温度を保ちやすい。 |
遮熱塗料
遮熱塗料は、太陽の光を反射することで、屋根の表面温度を下げる特殊な機能を持ちます。
夏の暑さを軽減するため、トタン屋根などの金属屋根材を採用している場合に効果を感じやすく、冷房の使用による電気代を削減できるのが魅力です。
ただし、遮熱効果が高すぎると、冬場に屋内が温まりにくくなる可能性があるため、断熱効果を付与する工夫も考慮しましょう。
耐用年数 | 12~20年 |
単価相場 | 2,500~5,500円/m2 |
特徴 | 太陽の光を反射し、暑さを軽減する効果が高い。 |
ラジカル塗料
ラジカルとは、塗料に含まれる有機物を劣化させてしまうエネルギーであり、これを抑制する効果を持つのがラジカル塗料です。
長持ちする特殊機能を持ちながら、価格が高すぎず、コストパフォーマンスが高い塗料です。
耐用年数 | 10~15年 |
単価相場 | 2,000~3,500円/m2 |
特徴 | ラジカル制御型の酸化チタンを活用した塗料。
チョーキングを起こしにくく、耐久性が高い。 |
光触媒塗料
光触媒塗料とは、酸化チタンや二酸化チタンを原料とした塗料で、汚れがつきにくく、雨水で汚れを洗い流す特殊機能があります。
光や紫外線に反応して効果を発揮するため、日当たりのよい住宅におすすめです。
耐用年数 | 15~20年 |
単価相場 | 5,000~6,000円/m2 |
特徴 | セルフクリーニング機能があり、自然環境に耐えうる特徴を持つ。 |
屋根塗料を選ぶ5つのステップ
前述したとおり、屋根用塗料にはさまざまな種類や機能があります。
どこから選択していくのがよいか悩まれる方は、以下5つのステップを参考にしてください。
- 塗料に使われる樹脂の種類を選択する
- 特殊機能の有無を選択する
- 塗料の色を選択する
- 水性・油性を選択する
- ツヤの有無を選択する
塗料に使われる樹脂の種類を選択する
塗料を選択する際は、まず耐用年数や単価を目安に、樹脂の種類を決めましょう。
耐用年数によってメンテナンスの時期や回数が異なります。
ライフスタイルを考慮して、耐用年数と費用のバランスが見極められるよう、業者と相談しましょう。
特殊機能の有無を選択する
樹脂の種類を選択したら、特殊機能の有無を検討しましょう。
居住地域や周辺環境などを考慮し、ニーズに適した機能を選択できるのが最善です。
住宅に適した機能を選択しないと、暮らしにくい家になる恐れがあります。
冷暖房費を節約したいなどの要望は、特殊機能を選択するヒントなので、業者にも伝えることをおすすめします。
塗料の色を選択する
屋根用塗料の色は、外観の印象のほか、以下のような機能性にも影響します。
ホワイト系 | 汚れが目立ちやすいが、遮熱効果が高い。
遮熱性を優先する場合は使用も検討。 |
レッド系 ブルー系 |
全体的に色あせしやすい傾向があるため、こまめな塗り替えが必要な可能性あり。 |
ブラック系 グレー系 ブラウン系 グリーン系 |
汚れが目立ちにくいため、人気が高く、多くの方に採用されている。
黒系の塗料は熱を吸収しやすいため、夏場は室温にも影響する場合がある。 |
外壁と比較して、濃いめの同系色を選択すると、統一感が生まれやすくなるのでおすすめです。
また、同じ色であっても、塗装する面積で印象が異なる場合や、カラー見本よりも実際は明るく見える場合があるため、業者とよく相談しましょう。
水性・油性を選択する
塗料には水性と油性があり、以下のとおり特徴が異なります。
水性塗料 | 広く採用されている塗料で、水で希釈するため安全性が高い。
油性と比較すると臭いも強くなく、施工面積が広範囲でも近所迷惑になりにくい。 気温が低いと乾きにくく、施工時間が天候に左右されやすい。 |
油性塗料 | 気温に左右されず素早く作業を行いたい場合に最適。
シンナーで希釈するため、施工中は臭いが気になる可能性あり。 |
ツヤの有無を選択する
塗料の仕上がりにツヤがあるかどうかで、以下のように見た目の印象が変わります。
ツヤあり | 高級感のある新築のような印象に仕上がる。
ツヤの効果により、汚れが付着しにくい特徴もある。 ただし、ツヤは2年程度で消えるケースが多く、永久ではない。 |
ツヤなし | 控えめで落ち着いた印象に仕上がる。
派手な色でも、ツヤなし塗料であれば、周辺住宅から浮きにくい。 ただし、汚れがつきやすく、メンテナンスに手間がかかる。 |
まとめ
屋根用塗料にはさまざまな種類や機能があります。
価格や耐用年数のバランスを考慮して、住宅にあう塗料を見極めるのが大切です。
決して安くはない屋根塗装を納得して依頼できるよう、塗料の特徴を知り、業者ともよく相談しながら、最適な種類を選びましょう。
どこから選択していくのがよいか悩まれる方は、ぜひ本記事でご紹介した5つのステップを参考に選んでみてください。
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