「気になる外壁のひび割れ、自分で補修できる?」
DIYで補修できるひび割れは、幅0.3mm以下であるのが条件です。
0.3mm以上のひび割れは、業者依頼が必要となります。
今回の記事では、業者に依頼すべきひび割れのボーダーラインと補修方法を解説します。
外壁のひび割れは0.3mm以上で業者に依頼が必要
幅0.3mm以上のひび割れであれば、業者による補修が必要になる可能性は高いでしょう。
みつけたひび割れ以外にも、別の場所でみつかるケースも少なくないので、まずは業者に点検・診断してもらう必要があります。
ひび割れの大きさを自分で調べたいときは、クラックの幅を測るクラックスケールが、ネットショップやホームセンターで購入できるので、活用してみてくださいね。
ひび割れの種類別|業者依頼のボーダーライン
外壁のひび割れには、5つの種類があります。
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- 乾燥クラック
- ヘアークラック
- 縁切りクラック
- 構造クラック
- 開口クラック
クラックとは、ひび割れをさす工業用語です。
5つのひび割れのうち、縁切りクラック・構造クラック・開口クラックは、業者依頼での補修や外壁塗装が必要です。
また、ヘアークラックであれば、一時的な補修としてDIYが可能といえます。
各種類のひび割れについて解説します。
悪化する心配なし:乾燥クラック
乾燥クラックとは、主にモルタル壁の塗膜(塗料の層)に生じます。
モルタルの乾燥過程で、水分蒸発で収縮が起きるのにともなって発生する、浅くて幅の狭いひび割れです。
乾燥クラックは塗膜の表面にみられ、目を凝らさないと確認できないほど浅いひび割れであり、放置してもひびが広がる心配はありません。
DIYで経過観察:ヘアークラック
ヘアクラックとは、幅0.3mm以下・深さ4mm以下の細いひび割れが該当します。
幅0.3mm以下のひび割れは、すぐに進行する心配はなく、経過観察でも問題ありません。
ひとまずはDIYで補修する選択もとれるでしょう。
ただし、時間をかけて悪化する可能性があるため、定期的な業者の点検・診断を受けるのをおすすめします。
業者依頼が必要:縁切りクラック
モルタル壁やコンクリート壁などで生じる縁切りクラックは、業者依頼が必要なひび割れです!
縁切りクラックは、塗装の段階で部分的な塗り直しなどをおこなったのが起因であり、塗装の境目に発生します。
外壁材が浸水している恐れや、別の場所にも縁切りクラックが生じている場合があるため、できるだけ早急に専門業者へ相談しましょう。
業者依頼が必要:構造クラック
構造クラックは、建物の安全性に影響があるため、みつけたら必ず業者依頼をしましょう。
建物の基礎部分に生じ、幅0.3mm以上・深さ5mm以上ある大きなひび割れが該当します。
また、別の場所にも発生している恐れがあるため、早急に専門業者に補修を依頼しましょう。
業者依頼が必要:開口クラック
開口クラックをみつけたら、すぐに業者へ補修を依頼しましょう。
窓枠や扉がはまっている部分の外壁に、斜め方向へひび割れが発生していたら、開口クラックに該当します。
雨水の通り道になり、外壁内部へ水が侵入する恐れが高いため、専門業者に早急な対応を依頼しましょう。
ヘアークラックをDIYで補修する方法
前章で解説した通り、DIYで補修が可能なひび割れは、幅0.3mm以下のヘアークラックです。
この章では、ヘアークラックをDIYで補修する以下3つの方法をご紹介します。
- チョークによる補修
- スプレーによる補修
- シーリング座による補修
チョークによる補修
範囲が狭い場合は、セメントチョークを使って、セメント粉を塗り込んで補修するのがおすすめです。
補修チョーク・ひび割れ補修材などの名称で販売しているので、外壁の色に合う補修材を購入しましょう。
補修の手順は以下のとおりです。
- セメント粉が硬化しないよう、水でひび割れ周りを湿らせる
- ひび割れに沿ってなぞり書きするように、強めの圧力で直角方向に塗り込み、周囲のセメントをひび割れ内部に押し込む
- 15~30分ほど乾燥させる
- はみ出している部分をブラシ等で擦り落とす
- 完成
耐久性を挙げたいときは、コンクリート保護剤等を活用するとよいでしょう。
スプレーによる補修
ヘアークラックの範囲が広い場合は、スプレータイプの補修材がおすすめです。
チョークタイプよりもかんたんですが、スプレーが飛び散りやすいため、周囲を養生しましょう。
補修の手順は以下のとおりです。
- すぐに硬化しないよう、水でひび割れ周りを湿らせる
- ひび割れに沿ってスプレーを吹き付ける
- 吹き付けたセメントスプレーが落ちない程度に水を吹き付ける
- 水れ湿らせたスポンジを絞って、吹き付けた部分を平らにならす
- 15~20時間ほど乾燥させる
- 完成
乾燥時間がかかるので、天候などを事前にチェックしてからおこないましょう。
シーリング材による補修
シーリング部分のひび割れには、外壁用のシーリング材で補修しましょう。
シーリング剤とは、合成樹脂・合成ゴム製のペーストで、外装材同士をつなげるために使われます。
シーリング材にはいくつか種類があり、メーカーによっても対応できる外壁材が異なるため、補修したい外壁材に合うか確認してから購入してください。
また、シーリング材と類似する、パテという補修材は、シーリング用には向きません。
間違えないよう気を付けましょう。
補修の手順は以下のとおりです。
- シーリングの両脇(外壁部分)を養生する
- プライマー(外壁材とシーリング材を密着させる下塗り)を塗布する
- シーリング材でひび割れ部分を埋める
- ヘラを使ってシーリング材を平らにならす
- 30~50分待って硬化させたら養生テープを剥がす
- 1~2日程度乾燥させる
- 完成
ひび割れは業者依頼で根本的解決がベスト
ヘアークラックはDIY補修が可能とお伝えしましたが、塗膜の経年劣化にともなって再発する可能性は避けられません。
また、幅0.3mm以上の大きなひび割れは、専門業者による補修工事か、外壁塗装工事が必要となります。
放置して劣化がすすむと、大規模な工事が必要となってしまい、結果的に費用が高額になる可能性があります。
ひび割れを見つけたら、できるだけ早めに専門業者へ相談し、外壁塗装の適切なタイミングを評価してもらいましょう。
ひび割れを業者に依頼するなら、以下の記事も参考にしてくださいね!
まとめ
0.3mm以下のヘアークラックであれば、専用の補修材を使ったDIYでの補修が可能です。
補修後は、定期的に状態の確認をして、経過観察しましょう。
外壁の点検や診断を専門業者に依頼すると、より正確な判断が得られて安心です。
幅0.3mm以上のひび割れは、業者依頼が必要です。
外壁の劣化が進行する前に、業者へ相談しましょう。
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