「外壁の防水塗装には、どんなメリットとデメリットがある?」
家の外壁が劣化してきて、外壁塗装を検討している方には、防水塗料が気になっている方もいるでしょう。
外壁に使う塗料は家のバリアを担うため、雨水などの侵入を防ぐ役割もありますが、防水塗料は、防水性能が特に高いのが特長です。
今回の記事では、外壁を防水塗装するメリットとデメリットについて解説します。
外壁の防水機能をチェックする方法や、費用相場も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
防水性能が高い弾性塗料とは?
外壁塗装に使う塗料には、目的に合わせたさまざまな種類がありますが、防水性能の高い塗料は、防水機能に優れている「弾性塗料」を指しています。
通常の塗料は、外壁にひび割れが起きると塗膜(塗料の層)も割れるため、雨水が侵入してしまう可能性があります。
一方で、弾性塗料の塗膜は伸縮性があり、もし外壁にひび割れが起きても、塗膜が割れるリスクを少なくでき、雨水の侵入を防げるのです。
外壁に防水塗装する3つのメリット
外壁に防水塗装をするメリット3つを解説します。
- 外壁の劣化を防ぐ
- 雨水の侵入を防ぐ
- 家の耐久性低下を防ぐ
外壁の劣化を防ぐ
外壁の防水塗装は、塗膜の下の外壁材へ水が浸入しないよう守り、外壁材の負担を軽減して劣化を防ぐ役割があります。
家などの建物は、水が大敵です。
基礎部分へ雨水を浸入させないように、さまざまな工夫が施されています。
雨水を浸入させない工夫のなかでも、塗膜は一番外側にあります。
外壁の塗膜は、毎日外気にさらされ、紫外線や雨風を受けています。
そのため、経年劣化とともに、防水機能も緩やかに低下するのです。
防水性能に特化した防水塗料であれば、他の塗料と比較して、水対策に強いのです。
雨水の浸入から守る
防水性能に優れている弾性塗料で塗装すると、ゴムのように弾力性のある塗膜になります。
外壁材に小さなひび割れが発生しても、弾性塗料の塗膜は割れずに伸びて対応できる性質があるのです。
外壁がひび割れしても、塗膜のひび割れを防ぎ、外壁への雨水浸入を防ぐメリットがあります。
家の耐久性低下を防ぐ
外壁材や塗膜が、幅0.2mm以上ひび割れすると雨水が浸入しやすく、建物の腐食などによる耐久性低下につながります。
弾性塗料の場合、グレードによって、幅0.2〜1mm程度まで対応できるケースがあります。
雨水の浸入を防げるため、建物の腐食などによる耐久性低下を予防できるのです。
外壁に防水塗装する3つのデメリット
防水性能の高い弾性塗料で塗装をするデメリットは、以下の3つです。
- 1mm以上の大きなひび割れは対応が困難
- 一般的な塗料よりも耐久年数が短い
- 湿気・熱気によってふくれが起きやすい
1mm以上の大きなひび割れは対応が困難
1mm以上のひび割れは、塗装工事だけでは対応できない状況です。
すきまを埋めるコーキングなどの施工も必要になるでしょう。
一般的な塗料よりも耐久年数が短く単価が高い
一般的に使用される「シリコン塗料」の耐久年数が10〜12年であるのに対し、防水性能の高い「弾性シリコン塗料」は、8〜10年の耐用年数です。
耐久年数が短い割に、費用単価は高い傾向があります。
経年劣化によって、弾性塗料の塗膜も劣化し、伸縮性は失われます。
定期的にメンテナンスを受ける必要があり、塗り替えの頻度が増える可能性もあるでしょう。
湿気・熱気によってふくれが起きやすい
弾性塗料の使用は、外壁材との相性や、家の環境などを十分に評価する必要があります。
ふくれが発生しないよう、専門家の診断が必要です。
防水塗料は外壁材との相性がある
防水塗装に使用する弾性塗料には、外壁材との相性があります。
相性が良くない外壁材を使用している場合は、弾性塗料が使用できません。
相性が良い外壁材|モルタル壁
一般的な戸建て住宅に多いモルタル壁は、ひび割れが起きやすく、防水性が低い外壁材です。
ひび割れを防止と、防水性を高める2つの観点から、弾性塗料は最適です。
相性が良い外壁材|コンクリート壁
マンションなどの集合住宅に多いコンクリート壁は、丈夫そうなイメージがありますが、防水性が低い外壁材です。
水分を吸収しやすいため、カビやシミが発生する可能性があります。
劣化すると雨水が侵入して、鉄骨がサビてしまう場合もあるのです。
コンクリート壁の劣化を防ぐために、防水性能の高い弾性塗料でしっかりと保護するのがおすすめです。
相性が悪い外壁材|サイディング
サイディングは、近年日本の住宅でよく使われる外壁材であり、防火性能・断熱性能が高い特徴があります。
断熱材を含むサイディングは、防水性能の高い弾性塗料を塗装すると、熱がこもって膨れや剥がれが起こりやすくなるのです。
弾性塗料は、膨らんでしまうと元に戻らないため、サイディングとの相性は悪く、おすすめできません。
また、サイディングの劣化予防として、防水塗料では十分な効果が期待できません。
外壁塗装では、外壁材の種類や劣化の状況を、正しく判断する必要があり、専門業者に依頼するのが望ましいでしょう。
外壁の防水機能をチェックする3つの方法
「家の外壁がちゃんと防水できているのか知りたい!」
外壁の防水機能をチェックする方法として、以下の3つをご紹介します。
- 防水機能が低下する恐れがある5つのサイン
- 防水機能が低下している4つのサイン
- 専門家の詳細診断を受ける
防水機能が低下する恐れがある5つのサイン
外壁塗膜が劣化し、防水機能が低下する恐れがあるサインは、5つあります。
早めの対処をすることで、悪化を未然に防ぎましょう。
サイン |
対処方法 |
【ほこりや雨筋などの汚れ】
汚れにより黒くなると、紫外線が集まりやすくなり、外壁の劣化を早めます。 |
ホースなどを使って、定期的に水洗いしましょう。
水で落としきれない場合は、柔らかいスポンジを使い、強く擦らないよう注意して優しく汚れを拭き取ります。 汚れがひどく落ちない場合は、業者依頼が必要です。 |
【カビ・藻・コケ】
日当たりが悪く湿度の高い場所の外壁に発生します。 |
|
【0.3mm以下のひび割れ】
ひび割れの原因は、振動・乾燥・紫外線などによる塗膜の劣化です。 |
幅0.3mm以下のひび割れは、緊急性はありませんが、状態が進行していないか定期的にチェックしましょう。 |
【色あせ】
防水機能が低下して、外壁表面が粉っぽくなる「チョーキング」を起こす前兆といわれ、日当たりの良い場所などは、特に注意が必要です。 |
放置せず、早めに業者に相談し、診断してもらいましょう。 |
【塗膜が膨れている】
ひび割れなどによって外壁材に吸収された水分が、太陽光などで温められたときに蒸発すると、塗膜の膨れが生じます。 |
防水機能が低下している4つのサイン
外壁塗膜の劣化がすすみ、防水機能が低下すると起きるサインは、4つあります。
みつけたらできる限り早急に、専門業者への相談が必要です。
【チョーキング】
外壁表面が粉っぽくなる現象で、放置しておくと外壁材が水を弾かないようになり、むしろ雨水などを吸収するようになるため危険です。 |
【0.3mm以上のひび割れがある】
雨水が浸入する可能性や、建物の強度に影響を与える可能性が高いです。 |
【シーリングの縮みや割れ】
シーリングは、サイディングボードなどのつなぎ目に使われるゴムに似た素材で、外壁材の隙間を埋めて、耐久性と防水性の維持に役立っています。 縮みや割れなどの劣化により、ひび割れが発生するケースがあり、放置すると雨水が浸入してしまうため、早めに補修を行ないましょう。 |
【塗装が剥がれている】
雨が降る度、そこから雨水が浸入するため、早急に補修が必要です。 |
専門家の詳細診断を受ける
前述した防水機能低下のサインがみられたら、できるだけ早めに塗装業者に相談しましょう。
専門知識のある塗料業者によって、外壁材の種類や劣化状況をきちんと診断してもらい、状況に適した塗装工事が必要になります。
塗装工事は、外壁材の種類、劣化状態によって、対処法が変わってきます。
事前に正確な診断をして把握し、正しい塗装工事を施工しないと、剥がれなどのトラブルが起きる可能性があります。
塗装を行う前には、塗装専門業者による詳細診断をおこなうのが大切です。
外壁防水工事の依頼費用の相場は?
外壁塗装で使用頻度が多い「シリコン塗料」の費用相場は、一般的な一戸建て(30坪)で80〜150万円です。
防水性能の高い「弾性塗料」になると、シリコン塗料よりも単価相場が約2〜3倍高くなるため、外壁全面に使用した場合110〜190万円になる可能性があります。
雨漏りが心配なひび割れ部分にしようするなど、塗料の使い分けが可能か、業者に相談するとよいでしょう。
まとめ
外壁に使う防水塗料は、防水性能が特に高いのが特長です。
外壁材の種類や劣化状況によって、防水塗料での塗装も検討してみてください。
防水性能の高い弾性塗料は、専門的な知識と技術が必要です。
まずは、専門業者に相談・依頼し、家の外壁を診断してもらいましょう。
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