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注目を集める金属系サイディングとは?種類や耐用年数、メリット・デメリットを解説

注目を集める金属系サイディングとは?種類や耐用年数、メリット・デメリットを解説

「最近よく耳にする金属系サイディングとは?」

「金属系サイディングのメリット・デメリットが知りたい」

 

金属系サイディングは、金属を使用したサイディングボードで、断熱材を含む三層構造でつくられている外壁材です。

今回は、近年注目を集めている金属系サイディングについて、種類や耐用年数、メリット・デメリットを解説します。

 

金属系サイディングとは?特徴や耐用年数を紹介

金属系サイディングとは?特徴や耐用年数を紹介

引用:https://www.jmsia.jp/features/

金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板などの金属を使用し、柄つきの表面材、裏面材、断熱材(芯材)の三層構造が特徴的な外壁材です。

素材が金属であるため、防水性・断熱性が高く、省エネ効果があります。

 

表面材に使用される塗装金属板には、以下の4つの種類があります。

表面材の種類 特徴 耐用年数
ガルバリウム鋼板 アルミニウムを55%含むめっき鋼板。

アルミニウムの耐久性、亜鉛の鉄を腐食させない作用を併せ持つ。

亜鉛めっき鋼板よりサビにくいとされる。

コスパが良いため主流の金属系サイディングとなっている。

30~35年
塗装溶融亜鉛めっき鋼板 溶融亜鉛めっき鋼板を焼つけ塗装している。

亜鉛により鉄を腐食させない作用があり、耐久性・加工性が高い。

亜鉛の含有量や住宅立地環境に左右される。
アルミニウム合金塗装板 加工しやすく、サビにとても強い。

軽量で耐震性が高いため建物への負担が少ない。

ガルバリウム鋼板よりも施工費用が高いが、メンテナンス回数が少ない。

35~40年
塗装ステンレス鋼板 高い耐食性を持つステンレスの使用により、非常にサビにくいためメッキや塗装の必要がなく、耐久性が抜群に高く加工しやすい。 約50年

 

金属系サイディングの5つのメリット

メリット

金属系サイディングには、以下5つのメリットがあります。

  • 軽量で耐震性が高い
  • 断熱性能が高く省エネ
  • 防水性が高く凍害にも強い
  • 耐久性が高くひび割れの心配がない
  • メンテナンス負担が少ない

それぞれのメリットについて解説します。

 

軽量で耐震性が高い

金属サイディングは、ほかの外壁材と比較して軽量であり、窯業系サイディングやモルタルよりも工期が短くできるのも人気の理由です。

軽量であるため、建物の基礎など重要な部分への負担を減らし、地震などの揺れによる建物の倒壊リスクを軽減できます。

 

断熱性能が高く省エネ

金属サイディングは、芯材に断熱材が使われており、断熱性能が高い外壁材です。

暑さ・寒さを遮断する効果があり、外気の温度に影響されにくいため、どんな季節も快適に過ごせることが期待できます

冷暖房の効率をあげるため、省エネ効果を発揮できます。

 

防水性が高く凍害にも強い

表面が金属である金属系サイディングは、吸水性のない素材であるため、防水性が高く凍害にも強い外壁材です。

窯業系サイディングは水分を含みやすい素材であるのに対し、金属サイディングは雨で濡れても水を通さないため、雨漏りに強く、凍害が起こりやすい寒冷地に適しています。

 

耐久性が高くひび割れの心配がない

金属系サイディングは、ひび割れに強い特徴があります。

表面が耐久性の高い金属であるため、年数がたってもひび割れせず、劣化が目立ちにくいのもメリットです。

 

メンテナンス負担が少ない

メンテナンス負担が少ないのも、金属系サイディングのメリットです。

同じサイディングボードでも、窯業サイディングは7〜10年を目安にメンテナンスが必要な場合が多いのに対し、金属サイディングは10〜15年ごとメンテナンスで済みます。

メンテナンスの頻度が少ないため、費用を抑えることができ、長期的にみるとコスパが高い外壁材であるといえます。

 

金属系サイディングの3つのデメリット

デメリット

金属系サイディングのデメリットは、以下の2点です。

  • 傷がつきやすい
  • ほかのサイディングよりもメンテナンス費用が高い

それぞれの理由を解説します。

 

傷が付きやすい

耐久性の高い金属サイディングでも、強風などによる石や砂の飛来や、硬いブラシで擦るなどの適切でない手入れによって、傷がついてしまう恐れはあります。

もし傷がついてしまうと、表面の塗膜が剥がれ、塗膜の下の金属が露出してサビが発生する原因になってしまいます。

金属系サイディングの表面に傷をみつけた場合は、早めに業者への相談をしましょう。

 

ほかのサイディングよりも費用が高い

メリットの多い金属系サイディングですが、ほかのサイディングボードよりも単価費用が高い傾向があります。

また、リフォームで使用する場合でも、外壁塗装工事より割高です。

メンテナンス負担が少ないことを踏まえ、長期的にコスパを発揮する外壁材といえます。

 

金属系サイディングもメンテナンスは必要

耐久性の高い金属サイディングも、メンテナンスでさらに長持ちできます。

金属サイディングの塗装メンテナンスは、​​新築から10〜15年が一般的です。

以下のような劣化症状にも注意して、業者によるメンテナンスを受けましょう。

チョーキング 塗膜に覆われた表面は、紫外線で色あせが生じ、劣化によってチョーキング(白い粉)がみられる。

チョーキングは外壁の劣化症状なので、みつけた場合はメンテナンスが必要。

サビ チョーキングによる劣化や、表面にできた傷などがある場合、そこに雨水が当たるとサビが発生する。

一部でもザビが発生した場合、全体に広がる恐れがあるため、早期にメンテナンスが必要。

剥がれ 経年劣化などによって塗膜が剥がれた場合、早期のメンテナンスが必要。

 

まとめ

まとめ

金属系サイディングは、機能的なメリットの多い外壁材です。

初期コストはかかりますが、将来的なメンテナンスの負担も考慮した長期的な視点で考えると、コストパフォーマンスは高いといえます。

多くのメリットを最大限活かせるよう、定期的なメンテナンスを受けて長持ちさせましょう。

 

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